退職に伴って引っ越しをする場合、退職手続きと住所変更の届出が同時に発生し、やるべきことが多くなります。手続きの漏れがあると、保険や年金の空白期間が生じたり、重要な書類が届かなかったりするリスクがあります。

この記事では、退職に伴う引っ越しで必要な届出をチェックリスト形式で整理し、効率的に手続きを進めるための流れを解説します。

退職+引っ越しのスケジュール

退職前にやること

時期 やること
1ヶ月前〜 引っ越し先の物件探し・契約、引っ越し業者の手配
2週間前〜 現住所の自治体で転出届の提出、ライフラインの解約連絡
1週間前〜 郵便局での転居届(転送手続き)、荷造り

退職後・引っ越し後にやること

期限 やること 届出先
14日以内 転入届の提出 新住所の市区町村役場
14日以内 国民健康保険の加入(前自治体の資格喪失+新自治体で加入) 新住所の市区町村役場
14日以内 国民年金の住所変更 新住所の市区町村役場
速やかに 運転免許証の住所変更 警察署・免許センター
速やかに マイナンバーカードの住所変更 新住所の市区町村役場(転入届と同時に手続き可能)
速やかに 銀行口座の住所変更 各金融機関(オンライン対応の場合あり)

役所での手続き(転出届・転入届)

転出届(引っ越し前の自治体)

引っ越し前の市区町村で転出届を提出します。引っ越し日の14日前から届出が可能です。

マイナンバーカードをお持ちの場合:転出届をオンラインで提出できます(マイナポータル経由)。また、マイナンバーカードがあれば転出証明書が不要になる「特例転出・特例転入」が利用可能です。

転入届(引っ越し先の自治体)

引っ越し先の市区町村で転入届を提出します。引っ越し日から14日以内に届出が必要です。

退職+引っ越しで特に注意すべきポイント

1. 離職票・源泉徴収票の送付先

退職後に会社から届く重要書類(離職票・源泉徴収票・年金手帳など)は、退職時に届けた住所に送付されます。引っ越し前に退職する場合は、郵便局で転居届(転送届)を出しておけば、旧住所宛の郵便物が1年間新住所に転送されます。

転送届は必ず出しましょう:離職票が届かないと失業保険の手続きができません。転送届を出していないと、旧住所に届いた離職票が受け取れず、手続きが大幅に遅れる原因になります。

2. ハローワークの管轄が変わる

失業保険の手続きは住所地を管轄するハローワークで行います。引っ越しをすると管轄のハローワークが変わるため、転居後に新しい管轄のハローワークで手続きが必要です。

3. 社宅・寮からの退去

会社の社宅や寮に住んでいる場合、退職に伴って退去が必要になります。

4. 住民税の納付先

住民税は1月1日時点の住所地の自治体に納付します。年度途中で引っ越しても、その年度の住民税は旧住所の自治体に納めます。普通徴収の場合は納付書が旧住所宛に届くため、転送届を出しておくことが重要です。

引っ越し費用を抑えるポイント

退職時は収入が減るため、引っ越し費用はできるだけ抑えたいものです。

退職代行利用時の引っ越し

退職代行サービスを利用する場合、退職届に記載する住所は退職時点の住所になります。引っ越し後に届く書類(離職票・源泉徴収票等)については、郵便局の転送届で対応可能です。

社宅や寮に住んでいて退職代行を利用する場合は、事前に次の住居を確保してから退職手続きを進めるのが安全です。

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退職エクスプレス編集部

この記事を書いた人

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本記事は一般的な法律情報の提供を目的としており、法律相談ではありません。個別の事案については弁護士や各公的機関にご相談ください。退職エクスプレスは退職届の作成・送付・電話通知による退職意思の伝達を代行するサービスであり、会社との交渉は行いません。

よくある質問

退職と引っ越しはどちらを先にすべきですか?

可能であれば退職後に引っ越しする方が手続きはスムーズです。在職中に引っ越しをすると、会社への届出や通勤経路の変更なども必要になります。ただし、転職先が決まっている場合は、入社日に合わせてスケジュールを調整しましょう。

退職後の引っ越しで住民税はどうなりますか?

住民税は1月1日時点の住所地の自治体に納付します。年の途中で引っ越しても、その年度の住民税の納付先は変わりません。普通徴収の場合は旧住所の自治体に納付し続けるか、転送手続きを行います。翌年度からは新住所の自治体が課税します。

会社の社宅に住んでいる場合、退職後すぐに出ないといけませんか?

社宅の退去期限は会社の規定によりますが、一般的に退職後1〜3ヶ月以内に退去を求められるケースが多いです。退職前に社宅規定を確認し、退去期限を把握しておきましょう。退職代行を利用する場合は、事前に引っ越し先を確保しておくことをおすすめします。