毎年5月になると、退職代行サービスへの問い合わせが急増します。4月に入社したばかりの新入社員が、ゴールデンウィーク明けに退職を決断するケースが増えているのです。
この記事では、新入社員が早期退職に至る理由、退職代行を利用する背景、退職後のキャリアへの影響を解説します。
「5月病」だけではない——新入社員が辞める本当の理由
新入社員の早期退職は単なる「5月病」や「甘え」ではありません。厚生労働省の調査によると、新卒入社者の約3割が3年以内に退職しており(大学卒の場合、2021年3月卒で32.3%)、これは長年にわたる傾向です。
新入社員が退職を決意する主な理由
| 理由 | 具体的な状況 |
|---|---|
| 入社前の説明と実態の乖離 | 「残業は月10時間」と聞いていたのに実際は月50時間以上 |
| パワハラ・いじめ | 新人への高圧的な指導、人格否定、無視 |
| 配属ガチャの失敗 | 希望とまったく異なる部署に配属された |
| 社風が合わない | 体育会系の雰囲気、飲み会の強制参加、古い価値観の押し付け |
| 精神的・身体的な限界 | ストレスで体調を崩した、適応障害と診断された |
| 給与・待遇の不満 | 実際の手取りが想定より少ない、昇給の見込みがない |
入社前の説明と実態が大きく異なる場合:労働条件通知書の内容と実際の労働条件が異なる場合、労働基準法15条2項により即時に労働契約を解除できます。この場合、2週間の予告期間すら不要です。
なぜ退職代行を利用するのか
新入社員が退職代行を利用する理由は、「自分で退職を言い出せない」だけではありません。
1. 入社直後で言い出しにくい
「入社して1ヶ月で辞めるなんて」という後ろめたさ、研修でお世話になった先輩や人事への申し訳なさが、退職を言い出すハードルを高くしています。
2. 上司との関係ができていない
入社間もないため上司との信頼関係が構築されておらず、退職の話を切り出しにくい状況です。「生意気だと思われるのでは」という恐れもあります。
3. 引き止めに対応する経験がない
社会人経験が浅い新入社員にとって、上司からの引き止めや説得に冷静に対応することは難しいものです。「もう少し頑張ってみろ」と言われて断れず、ずるずると続けてしまうケースもあります。
4. パワハラの加害者に直接伝えたくない
退職の原因がパワハラである場合、加害者本人や加害者の上司に退職を申し出ることは精神的に非常に大きな負担です。
5月退職のタイムライン
- 4月上旬:入社式、新入社員研修の開始
- 4月中旬〜下旬:研修終了、配属先での実務開始。「思っていたのと違う」と感じ始める
- ゴールデンウィーク:長期休暇中に自分の状況を見つめ直す時間ができる。友人と比較して「自分の職場はおかしいのでは」と気づく
- 5月上旬:連休明けに出勤するのが辛くなる。退職代行を検索・相談
- 5月中旬〜下旬:退職代行に依頼、退職が成立
ゴールデンウィークが転機に:4月中は忙しさで考える余裕がなかった新入社員が、連休中に「このまま続けていいのか」と立ち止まることが多いです。友人や家族と話す中で、自分の職場環境の問題に気づくケースも少なくありません。
新卒の早期退職は「甘え」ではない
新入社員が1〜2ヶ月で退職することに対して、「甘えだ」「根性がない」という批判があります。しかし、以下の点を考えてみてください。
- 合わない職場で我慢し続けることは、双方にとって不幸:会社にとっても、モチベーションの低い社員を抱え続けるより、早期に退職してもらった方が効率的
- 第二新卒の市場は拡大している:「新卒3年以内」の転職市場は活発で、多くの企業が第二新卒を積極的に採用
- 心身の健康が最優先:無理して働き続けて精神疾患を発症すれば、回復に数ヶ月〜数年かかることも
- 早い決断はキャリアの損失を最小化:合わない職場で数年我慢するより、早めに方向転換した方がキャリア全体で見ればプラス
退職後のキャリアへの影響
退職代行を使ったことは転職先に伝わらない
退職代行を利用して退職したことは、退職証明書や離職票に記載されません。転職先に伝わることはなく、転職活動に不利にはなりません。
短期離職の説明方法
面接で短期離職について聞かれた場合は、以下のように前向きに説明しましょう。
- 入社前の説明と実態が異なったことを具体的に説明する
- 自分が何を大切にしているか(成長環境、ワークライフバランスなど)を明確にする
- 次の職場で何をしたいかを前向きに語る
- 会社の悪口は言わない。事実を客観的に述べる
第二新卒としての転職活動
新卒入社後3年以内の転職は「第二新卒」として扱われ、多くの企業が積極的に採用しています。第二新卒は「基本的なビジネスマナーが身についている」「柔軟性がある」として評価されることも多いです。
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よくある質問
入社1ヶ月で退職代行を使うのは早すぎますか?
いいえ、入社1ヶ月であっても退職する権利は法律で保障されています。民法627条により、退職届を出してから2週間で退職が成立します。「入社して間もないのに」と感じるかもしれませんが、入社前の説明と実態が大きく異なる場合や、パワハラを受けている場合は、早期退職は合理的な判断です。
新卒で退職代行を使ったら転職に不利になりますか?
退職代行を利用したこと自体が転職先に伝わることはありません。退職証明書に「退職代行を利用した」と記載されることもありません。短期離職については面接で聞かれる可能性がありますが、明確な理由を説明できれば不利にはなりません。第二新卒の求人は豊富にあります。
5月に退職代行の利用が増えるのはなぜですか?
ゴールデンウィークの長期休暇中に自分の状況を客観的に見つめ直し、退職を決断するケースが多いためです。また、4月の研修期間が終わり実務が始まるタイミングで「想像と違った」と感じる新入社員が多いことも理由です。
