退職代行サービスは2018年頃から急速に普及し、今や年間数万件以上が利用されるサービスに成長しました。なぜこれほどまでに需要が伸びているのでしょうか。
この記事では、退職代行の利用者数と市場規模の推移、利用者の属性、需要が拡大する背景をデータに基づいて解説します。
退職代行市場の成長推移
サービスの誕生と普及
| 年 | 主な出来事 |
|---|---|
| 2017年 | 退職代行サービスの草創期。一部の事業者がサービスを開始 |
| 2018年 | メディアで取り上げられ認知度が急上昇。「EXIT」などが話題に |
| 2019年 | 新規参入が相次ぎ、競争が激化。料金の低価格化が進む |
| 2020年 | コロナ禍で働き方への意識が変化。利用者がさらに増加 |
| 2021〜2022年 | サービスの多様化。労働組合型・弁護士型も増加 |
| 2023〜2024年 | 市場の成熟期。品質とコストの差別化が進む |
| 2025年〜 | テクノロジーの活用による効率化。低価格・高品質のサービスが台頭 |
市場規模の推計
退職代行の市場規模は、利用者数×平均単価で推計できます。
市場規模の推計(2025年)
推定年間利用件数:約10〜15万件
平均単価:約25,000円
推定市場規模:約25〜37.5億円
2018年時点では数億円規模だった市場が、わずか数年で数十億円規模に成長しています。
利用者データの傾向
年代別の利用割合
| 年代 | 割合(推定) | 特徴 |
|---|---|---|
| 20代 | 約35〜40% | 新卒入社後の早期退職、LINEでの依頼に抵抗がない |
| 30代 | 約25〜30% | キャリアチェンジ、家庭との両立で退職を決断 |
| 40代 | 約15〜20% | 管理職のストレス、中間管理職の板挟み |
| 50代以上 | 約10〜15% | 早期退職、パワハラ被害 |
業種別の利用傾向
- 飲食・サービス業:人手不足で辞めにくい雰囲気。長時間労働が多い
- 小売・販売:シフト制で代替要員の確保が難しく、引き止めが強い
- 医療・介護:慢性的な人手不足。「患者のために」という引き止め
- IT・Web:プロジェクトの途中で辞めにくい
- 建設・製造:体育会系の社風、パワハラが起きやすい環境
退職理由の上位
| 順位 | 退職理由 | 割合(推定) |
|---|---|---|
| 1位 | パワハラ・人間関係のトラブル | 約30〜35% |
| 2位 | 長時間労働・過重労働 | 約20〜25% |
| 3位 | 精神的な健康問題 | 約15〜20% |
| 4位 | 給与・待遇への不満 | 約10〜15% |
| 5位 | 引き止めが強く自分で辞められない | 約10〜15% |
退職代行の需要が伸びている5つの理由
1. パワハラへの社会的な認識の高まり
2020年6月に「パワハラ防止法」(労働施策総合推進法の改正)が施行され、パワハラが法律で明確に定義されました。これにより「我慢するのが当たり前」という考え方が変化し、パワハラを理由に退職を決断する人が増えています。
2. 「辞めることは逃げではない」という価値観の変化
かつては「一つの会社で定年まで働く」ことが美徳とされていましたが、現在は「合わない職場からは早期に離れ、自分に合った環境を探す」という価値観が広まっています。転職サイト大手の調査でも、転職を前向きに捉える人の割合は年々増加しています。
3. テクノロジーによるサービスのハードル低下
LINEやWebフォームで簡単に依頼できるサービスが増え、退職代行を利用するハードルが大幅に下がりました。スマートフォン一つで、誰にも知られずに相談・依頼ができます。
4. SNS・メディアによる認知度の向上
テレビやSNSで退職代行が頻繁に取り上げられるようになり、「退職代行というサービスがある」という認知が広まりました。利用者の体験談がSNSで拡散されることで、利用への心理的なハードルも下がっています。
5. 料金の低価格化
競争の激化により、退職代行の料金は年々低下傾向にあります。かつては3〜5万円が相場だったものが、現在は1万円前後から利用できるサービスも登場しています。退職エクスプレスの9,800円〜という価格は、この低価格化の流れを象徴しています。
退職代行市場の今後
さらなる成長が見込まれる
以下の要因から、退職代行市場は今後も成長が見込まれます。
- 労働者の権利意識の向上:「退職は労働者の権利」という認識の浸透
- 人手不足による引き止めの増加:少子高齢化で人手不足が深刻化し、退職の引き止めがますます強くなる
- テクノロジーの活用:AIやシステム化により、さらに低価格・高品質なサービスが可能に
- 認知度の定着:「退職代行」が一般的な選択肢として定着する
サービスの質による淘汰
市場の成熟に伴い、料金の安さだけでなくサービスの質で選ばれる時代になっています。退職届の確実な送達、迅速な対応、返金保証の有無など、実質的なサービス内容で差別化が進んでいます。
業界最安水準の退職代行
退職エクスプレスならパート・アルバイト9,800円、正社員・契約社員12,800円。退職届の作成・送付・電話通知をまるごと代行。
よくある質問
退職代行の利用者数はどのくらいですか?
退職代行サービスは2018年頃から急速に普及し、業界全体の年間利用者数は推定で数万〜十数万件に達しているとされています。大手サービスの中には累計利用者数が数万件を超えるところもあり、特に20〜30代の若年層を中心に利用が拡大しています。
なぜ退職代行の需要が伸びているのですか?
主な要因として、(1)パワハラなど職場環境の問題が社会的に認識されるようになった、(2)「我慢して働き続ける」価値観の変化、(3)転職が一般的になりキャリアの流動性が高まった、(4)LINEなどで手軽に依頼できるサービスが増えた、(5)SNSやメディアで認知度が向上した、などが挙げられます。
退職代行を利用する人はどんな人が多いですか?
年代別では20〜30代が最も多く、全体の約60〜70%を占めます。業種別では飲食・小売・サービス業が多い傾向です。退職理由はパワハラ・人間関係のトラブルが最も多く、次いで長時間労働、給与への不満、精神的な健康問題が続きます。
