「触られた」「性的な発言をされた」「断ったら評価を下げられた」——職場でのセクハラは、被害者の心身を深く傷つけます。しかし、加害者が上司や社内で権力を持つ人物である場合、被害を訴えることも退職を切り出すことも困難です。
この記事では、セクハラが原因で退職を考えている方に向けて、退職代行を利用して会社と顔を合わせず退職する方法と、被害を泣き寝入りしないための相談先・法的救済の窓口を解説します。
セクハラで退職を考えるとき知っておきたい法律知識
セクハラは法律で禁止されている
男女雇用機会均等法第11条は、事業主に対してセクシュアルハラスメント防止のための措置を講じることを義務づけています。会社がセクハラを放置している場合、会社自体が法律違反の状態にあります。
セクハラには大きく2つの類型があります。
- 対価型セクハラ:性的な要求に応じなかったことを理由に、解雇・降格・減給などの不利益を受けるケース
- 環境型セクハラ:性的な言動により職場環境が悪化し、就業に支障が出るケース
退職の権利は理由を問わない
民法627条1項は「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる」と定めています。退職届の提出に理由は不要であり、セクハラの立証も必要ありません。
重要:退職代行ができるのは「退職届の作成・送付・電話通知による退職意思の伝達」です。セクハラの被害申告、損害賠償の請求、加害者への処分要求などは退職代行の範囲外です。これらの対応が必要な場合は、弁護士や労働局にご相談ください。
セクハラ退職で退職代行を使うメリット
加害者と顔を合わせずに退職できる
セクハラ被害者にとって、加害者のいる職場に出向くこと自体が強い苦痛です。退職代行を利用すれば、退職届の提出から退職完了まで、一度も出社する必要がありません。退職届はメール・電話通知・郵送の3手段で会社に送達されます。
退職理由を詳しく説明しなくてよい
退職届に詳細な退職理由を記載する法的義務はありません。「一身上の都合」で十分です。セクハラ被害の詳細を会社に伝えたくない場合、退職代行を通じてシンプルな退職届を送達できます。
直接連絡を遮断できる
退職届には「本人への直接連絡はお控えください」と明記します。加害者からの接触を断つことができ、退職後の精神的安全を確保できます。
セクハラが原因で退職代行を利用した事例
ケース:上司からの性的発言が日常化していたEさん(29歳・事務職)
Eさんは中小企業の事務職として勤務。直属の上司から「彼氏はいるの?」「もっと色気のある服を着なよ」といった性的な発言を日常的に受けていました。社内のハラスメント相談窓口に報告しましたが、「悪気はないと思う」「気にしすぎでは」と取り合ってもらえませんでした。
退職を決意しましたが、上司に直接伝えることに強い恐怖を感じ、退職エクスプレスに依頼。退職届をメール・電話通知・郵送で人事部宛に送達し、翌日から出社することなく退職が成立しました。Eさんはその後、都道府県労働局の雇用環境・均等部に被害を相談しました。
ケース:取引先からのセクハラを会社が放置していたFさん(25歳・営業職)
Fさんは営業職として取引先を訪問する中で、取引先の担当者から身体に触れられるなどの被害を受けていました。上司に報告したところ「大切な取引先だから波風を立てるな」と対応を拒否されました。
Fさんは退職エクスプレスに依頼し、退職届を送達。退職後、弁護士に相談して法的措置を検討しました。
つらい職場から離れる一歩を
退職エクスプレスなら、加害者と顔を合わせることなく退職手続きが完了します。
セクハラ被害の相談先と法的救済
退職するだけでなく、セクハラ被害の救済を求めたい場合は、以下の専門機関に相談できます。退職代行では対応できない範囲ですので、必要に応じて専門家の力を借りてください。
都道府県労働局(雇用環境・均等部/室)
男女雇用機会均等法に基づく相談窓口です。セクハラの相談を受け付けており、会社への助言・指導・勧告や、調停による紛争解決を無料で利用できます。
弁護士
セクハラの加害者や会社に対する損害賠償請求を検討する場合は、弁護士への相談が必要です。法テラス(0570-078374)では、収入要件を満たす方に対して無料の法律相談を実施しています。
警察
身体への接触を伴うセクハラは、強制わいせつ罪や迷惑防止条例違反に該当する可能性があります。刑事事件として被害届の提出を検討する場合は、最寄りの警察署にご相談ください。
証拠の保全について
被害の救済を求める場合は、証拠の保全が重要です。退職前に以下の対応をしておくと、後の手続きで役立ちます。
- 加害者の発言を録音する(スマートフォンの録音機能で可)
- セクハラ行為の日時・場所・内容を日記やメモに記録する
- メール・LINEなどの証拠をスクリーンショットで保存する
- 社内のハラスメント相談窓口への報告記録を残す
退職後の手続きと生活の再建
セクハラが原因で退職した場合、「特定受給資格者」または「特定理由離職者」としてハローワークに認定される可能性があります。認定されると、自己都合退職の場合に適用される2か月の給付制限期間なしで失業保険を受給できます。
セクハラが原因の退職であることを証明する資料(医師の診断書、ハラスメント相談窓口への報告記録など)があれば、ハローワークに提出しましょう。
退職エクスプレスの料金:パート・アルバイト 9,800円、正社員・契約社員 12,800円。LINE完結・即日対応・全額返金保証付きです。
まとめ:退職は「逃げ」ではなく「自分を守る行動」
セクハラ被害を受けながら我慢して働き続ける必要はありません。退職は民法627条で認められた労働者の権利であり、会社の承諾は不要です。
退職代行を利用すれば、加害者と一切顔を合わせることなく、退職届の送達から退職完了まで手続きを進められます。そして、退職後に被害の救済を求めることも可能です。まずは安全な環境を確保し、そこから次のステップを考えましょう。
よくある質問
セクハラが原因で退職代行を使えますか?
使えます。退職代行は退職意思の伝達を代行するサービスであり、退職理由を問わず利用できます。セクハラの加害者や会社と直接やりとりする必要がなくなります。
セクハラの証拠がなくても退職できますか?
退職に証拠は不要です。退職は民法627条で認められた労働者の権利であり、理由を問わず退職届を提出できます。ただし、被害の救済(損害賠償等)を求める場合は証拠が重要ですので、弁護士にご相談ください。
セクハラ被害を訴えたい場合はどこに相談すればよいですか?
都道府県の労働局にある雇用環境・均等部(室)が窓口です。調停などの手続きを無料で利用できます。法的措置を検討する場合は弁護士や法テラス(0570-078374)にご相談ください。
