女性の退職には、妊娠・出産・育児・介護など、女性特有の事情が絡むケースが多くあります。「妊娠を報告したら冷遇されるようになった」「育休明けに居場所がなくなった」「介護と仕事の両立が限界」——こうした状況で退職を考える女性は少なくありません。
この記事では、女性が退職する際に知っておくべき法的権利と、退職代行を活用する具体的な方法を解説します。
女性が退職を考える主な状況
マタニティハラスメント(マタハラ)
妊娠・出産を理由とする不利益取扱いは、男女雇用機会均等法9条3項で禁止されています。以下のような行為はマタハラに該当します。
- 妊娠を報告したら退職を勧められた
- 産休・育休の取得を認めてもらえない
- 妊娠後に降格・減給された
- 「妊婦に仕事は任せられない」と言われた
- 育休明けに元の部署に戻れなかった
重要:マタハラは違法行為です。退職する前に、都道府県労働局の雇用環境・均等部(室)に相談することをおすすめします。ただし、精神的に限界で相談する余裕がない場合は、退職代行で退職届を送達し、退職後に相談することも可能です。
育休明けの復帰困難
育児休業から復帰したものの、以前と異なる部署に配属されたり、業務内容が大幅に変わったりして退職を考える方もいます。育児・介護休業法10条は、育休取得を理由とする不利益取扱いを禁止しています。
介護離職
親の介護と仕事の両立が困難になり退職を考えるケースも増えています。介護休業制度(通算93日、3回まで分割取得可)や介護休暇制度がありますが、制度だけでは対応しきれない場合もあります。
妊娠中の退職——知っておくべき制度と権利
妊娠中に退職を検討する場合、退職によって利用できなくなる制度を事前に把握しておくことが重要です。
退職前に確認すべき制度
出産手当金:健康保険から支給される手当。退職日までに継続して1年以上被保険者であれば、退職後でも受給できる場合があります。
出産育児一時金:出産時に50万円が支給される制度。退職後も国民健康保険に加入すれば受給できます。
育児休業給付金:雇用保険から支給。退職すると受給できなくなります。
ポイント:妊娠中の退職は制度面での不利益が生じる場合があります。可能であれば、産休・育休を取得してから退職を検討する方が経済的に有利なケースもあります。ただし、マタハラなどで心身の健康に影響がある場合は、健康を最優先にしてください。
女性の退職代行利用ケース
ケース1:マタハラで退職したJさん(29歳・事務職)
状況
Jさんは妊娠を報告した直後から上司の態度が急変。「妊婦に残業させられないから他の人に迷惑がかかる」「復帰しても元の仕事はない」と言われ、精神的に追い詰められた。退職を決意したが、対面で伝えることは精神的に不可能だった。
退職代行の利用
退職エクスプレスに12,800円で依頼。退職届にはマタハラの事実を記載し、メール・電話通知・郵送で送達。退職後、労働局に相談しマタハラの事実を報告。ハローワークでは特定受給資格者として認定され、給付制限なしで失業手当を受給できた。
ケース2:介護離職を決意したKさん(45歳・看護師)
状況
Kさんは母親の認知症が進行し、介護と夜勤のある仕事の両立が限界に。介護休業を取得したが、93日では足りず復帰できなかった。師長に退職を申し出ると「人手不足なのにあなたまで辞めるの?」と責められた。
退職代行の利用
退職エクスプレスに12,800円で依頼。退職届をメール・電話通知・郵送で送達。退職後は介護に専念しつつ、介護と両立できるパート勤務を探し、近隣のクリニックに再就職した。
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退職後に活用できる支援制度
ひとり親家庭向け支援
離婚等でひとり親になった場合は、児童扶養手当、ひとり親家庭の住宅手当、医療費助成など、自治体の支援制度を利用できます。お住まいの市区町村の窓口で確認してください。
母子家庭等自立支援給付金
ひとり親家庭の親が資格取得のために修業する場合、高等職業訓練促進給付金(月額10万円程度)を受給できます。看護師、介護福祉士、保育士などの資格取得に活用されています。
マザーズハローワーク
子育てをしながら就職を希望する方のための専門窓口です。キッズコーナーが設置されており、子連れでの来所が可能。求人情報の提供や職業相談を受けられます。
セクシャルハラスメントと退職
セクハラも退職を考える大きな理由の一つです。セクハラは男女雇用機会均等法11条で事業主に防止措置義務が課されています。
セクハラが原因で退職する場合は、以下の点に注意してください。
- セクハラの証拠(メール、LINEのスクリーンショット、日記など)を保存する
- 退職届にセクハラの事実を記載する
- ハローワークで特定受給資格者の認定を受ける
- 退職後に都道府県労働局に相談することも検討する
一人で抱え込まないでください:マタハラ、セクハラ、介護の問題は、一人で解決しようとすると心身の負担が大きくなります。退職代行で退職の負担を軽減し、専門機関(労働局、弁護士、自治体の相談窓口)の力を借りましょう。
よくある質問
妊娠中でも退職代行を使えますか?
使えます。妊娠中であっても退職は労働者の権利です。ただし、退職するとその後の産前産後休業・育児休業の取得や出産手当金の受給ができなくなる場合があります。退職前に各制度の利用条件を確認してください。
マタハラで退職する場合、自己都合退職になりますか?
マタハラ(妊娠・出産を理由とする不利益取扱い)が原因で退職に追い込まれた場合、ハローワークで「特定受給資格者」として認定される可能性があります。退職届にマタハラの事実を記載し、証拠を保存しておくことが重要です。
育休明けに退職したら育児休業給付金は返還しなければなりませんか?
育児休業給付金の返還義務はありません。育休明けに退職しても、既に受給した給付金を返す必要はないと厚生労働省が明確に示しています。
