退職の意思は固まった。でも、いざ上司の前に立つと、何と言えばいいかわからない。頭が真っ白になる。言葉が出てこない。

そんな方のために、この記事では上司に退職を伝えるための具体的なセリフをシーン別にまとめました。切り出し方から、引き止めへの切り返し、怒られた場合の対応まで、そのまま使えるセリフ集です。

このセリフ集を使って自分で伝えられたら、それが一番です。退職代行は必要ありません。

シーン1:面談を依頼する(切り出し方)

退職の話は、いきなり職場で切り出すのではなく、まず上司に面談を依頼するのがスムーズです。

セリフ例A:シンプルに依頼する

「○○部長、お忙しいところ恐れ入りますが、今後のことについてお話があります。15分ほどお時間をいただけないでしょうか。」

セリフ例B:メールで依頼する

「○○部長 お疲れ様です。個人的なご相談があり、お時間をいただきたくご連絡いたしました。ご都合のよいお時間をお知らせいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。」

ポイント:この段階では「退職」という言葉を出さなくて構いません。「今後のこと」「個人的な相談」という表現で十分です。詳しい話は面談の場で伝えましょう。

シーン2:退職の意思を伝える

面談が始まったら、単刀直入に退職の意思を伝えます。長い前置きは不要です。

セリフ例A:丁寧に、しかし明確に

「突然のご報告で申し訳ございません。熟考の末、一身上の都合により○月○日をもって退職させていただきたく、本日退職届をお持ちしました。」

セリフ例B:短く伝える

「お時間をいただきありがとうございます。このたび退職を決意しました。○月末日をもって退職させていただきます。」

セリフ例C:理由を添える場合

「一身上の都合で恐縮ですが、○月○日をもって退職させていただきたいと考えております。これまで大変お世話になりました。」

大切なポイント:「退職を"考えている"」ではなく「退職"します"」と伝えてください。相談ではなく報告です。「考えている」と言うと、引き止めの余地を与えてしまいます。

シーン3:引き止められた場合の切り返し

退職を伝えると、多くの場合、引き止めがあります。よくある引き止めのパターンと、それに対する返答例を紹介します。

「もう少し考えてみないか?」

返答例

「ありがとうございます。ですが、長い時間をかけて考えた上での決断です。気持ちは変わりません。」

「給与を上げるから残ってくれないか?」

返答例

「お気遣いいただきありがとうございます。ただ、待遇面の問題ではなく、個人的な事情によるものです。申し訳ございませんが、決意は変わりません。」

「人手不足で困る。後任が決まるまで待ってほしい」

返答例

「ご迷惑をおかけし申し訳ございません。できる限りの引き継ぎはいたします。ただ、退職日については○月○日でお願いいたします。」

「そんな急に言われても困る」

返答例

「突然のご報告となり、大変申し訳ございません。法律上、退職届の提出から2週間で退職が成立することになっておりますので、○月○日でお願いいたします。」

引き止めへの基本姿勢:感謝は述べつつ、「気持ちは変わりません」「決意は固まっています」と明確に伝えてください。曖昧な返事をすると、引き止めが長引きます。

シーン4:怒られた・威圧された場合

残念ながら、退職を伝えると怒り出す上司もいます。「無責任だ」「裏切りだ」と声を荒らげるケースもあります。そんな場合の対処法です。

怒鳴られた場合

対応例

「申し訳ございません。ただ、退職の意思は変わりません。退職届はこちらに置かせていただきます。」

→ 退職届をテーブルに置き、静かに退室しましょう。感情的になった相手と議論する必要はありません。

「損害賠償を請求する」と脅された場合

対応例

「退職届を提出させていただきます。それ以上のお話については、必要に応じて専門家にご相談させていただきます。」

→ 通常の退職で損害賠償が認められるケースはほぼありません。脅しに屈する必要はありませんが、その場で議論せず、退職届を置いて退室するのが賢明です。

「退職届は受け取れない」と言われた場合

対応例

「承知いたしました。それでは、こちらに置かせていただきます。」

→ 受け取りを拒否されても、届いた事実があれば法的に有効です(民法97条)。テーブルに置いた、上司のデスクに置いた——それだけで「届いた」とみなされます。

身の危険を感じたら:上司が暴力的な態度をとったり、身体的な危険を感じた場合は、その場を離れてください。退職届は後日、郵送やメールで送ることもできます。無理をする必要はありません。

シーン5:メール・チャットで伝える

口頭で伝えるのがどうしても難しい場合、メールやチャットで退職の意思を伝えることも法的に有効です。

メールで伝える場合の例文

件名:退職届のご提出について

○○部長

お疲れ様です。○○です。

突然のメールでのご連絡となり、大変申し訳ございません。

このたび、一身上の都合により、○月○日をもって退職させていただきたく存じます。

退職届を本メールに添付いたしますとともに、書面でも郵送させていただきます。

引き継ぎにつきましては、できる限り対応いたします。

大変お世話になりました。何卒よろしくお願い申し上げます。

チャット(Slack・Teams等)で伝える場合の例文

「○○さん、突然のご連絡失礼します。一身上の都合により退職を決意しました。正式な退職届はメールおよび郵送でお送りいたします。直接お伝えできず申し訳ございません。」

メールやチャットで伝える場合も、別途退職届を書面で提出すると、より確実です。メールにPDFを添付し、郵送でも送るのがベストです。

セリフを見ても、声にならないなら

この記事で紹介したセリフを使って、自分で退職を伝えられたら——それが最高です。あなたの力で一歩を踏み出せたことは、とても大きな勇気です。

でも、セリフを何度も読んで練習しても、上司の前に立つと声が出ない。頭が真っ白になる。手が震える。

そんな状態なら、無理をしないでください。退職エクスプレスが、あなたの代わりに退職届を届けます。

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退職を伝えるときの心構え

最後に、退職を伝えるときに覚えておいてほしいことをまとめます。

退職を伝えるときの5つの心構え

退職を伝えるのは、誰にとっても緊張するものです。うまく言えなくても、完璧でなくても構いません。退職届が届けば、法律があなたを守ります。

自分の言葉で伝えられるなら、ぜひこのセリフ集を活用してください。でも、どうしても声にならないなら、退職エクスプレスが代わりに届けます。あなたの選択を、応援しています。

退職エクスプレス編集部

この記事を書いた人

退職エクスプレス編集部|退職代行サービスに関する正確な情報を、法的根拠に基づいてお届けします。退職に悩む全ての方が、安心して次の一歩を踏み出せるようサポートします。

本記事は一般的な法律情報の提供を目的としており、法律相談ではありません。個別の事案については弁護士や各公的機関にご相談ください。退職エクスプレスは退職届の作成・送付・電話通知による退職意思の伝達を代行するサービスであり、会社との交渉は行いません。

よくある質問

退職を伝えるタイミングはいつがいいですか?

就業時間中の落ち着いた時間帯に、上司に個別面談を依頼するのが一般的です。忙しい時間帯や人前は避け、「お時間をいただけますか」と切り出しましょう。曜日としては、週明けの月曜日よりも火曜〜木曜が比較的落ち着いています。

退職理由を聞かれたら何と答えればいいですか?

「一身上の都合です」で法的には十分です。詳しい理由を説明する義務はありません。ただし、円満退社を望む場合は「家庭の事情」「キャリアアップのため」など、前向きかつ簡潔な理由を伝えるとスムーズです。

退職を口頭で伝えた後、退職届も必要ですか?

はい。口頭での意思表示も法的に有効ですが、証拠として書面(退職届)を提出するのが確実です。口頭で伝えた後、速やかに退職届を提出しましょう。