「退職したいけど、貯金がなくて不安」「いくら貯めてから辞めるのが安全なのか」——退職を考えるとき、お金の問題は最大の壁の一つです。退職後には収入が途絶える一方で、社会保険料や住民税の支払いは続きます。

この記事では、退職前に必要な貯金額を具体的にシミュレーションし、退職後にかかるお金の全体像を明らかにします。

退職後にかかるお金の全体像

退職後の支出は、大きく「生活費」と「社会保険料・税金」の2つに分かれます。多くの方が見落としがちなのが後者です。

退職後に発生する固定費

費目 月額の目安 備考
国民健康保険料 約2〜5万円 前年の所得に基づいて計算。退職直後は高くなりがち
国民年金保険料 約16,980円(2026年度) 全額自己負担。免除申請が可能な場合あり
住民税 約1.5〜3万円 前年の所得に対して課税。退職しても支払いは続く
所得税(退職金がある場合) ケースによる 退職金は分離課税。勤続年数により控除あり

退職直後の社会保険料は高い:国民健康保険料は前年の所得をもとに計算されるため、会社員時代の収入が高いほど保険料も高くなります。年収400万円の場合、国民健康保険料は月3〜4万円程度になることがあります。退職の翌年は所得が減るため保険料も下がりますが、最初の1年は覚悟が必要です。

生活費シミュレーション——3つのパターン

パターン1:一人暮らし(東京近郊)

費目 月額
家賃70,000円
食費35,000円
光熱費10,000円
通信費(スマホ・Wi-Fi)8,000円
日用品・衣服10,000円
交通費5,000円
娯楽・交際費15,000円
国民健康保険料30,000円
国民年金保険料16,980円
住民税20,000円
合計約22万円/月

一人暮らしの場合の必要貯金額:

3ヶ月分:約66万円

6ヶ月分:約132万円

※転職活動の費用(交通費・スーツ代等)として別途5〜10万円を見ておくと安心

パターン2:夫婦二人暮らし(片方が退職)

費目 月額
家賃90,000円
食費50,000円
光熱費15,000円
通信費12,000円
日用品・衣服15,000円
交通費5,000円
娯楽・交際費20,000円
社会保険料・税金50,000円
合計約26万円/月

配偶者が働いている場合は、配偶者の収入で生活費の一部をカバーできます。退職した側の社会保険料・税金分を中心に貯金を確保しておきましょう。

パターン3:実家暮らし

費目 月額
家に入れるお金30,000円
食費(外食分)15,000円
通信費5,000円
日用品・衣服10,000円
交通費5,000円
娯楽・交際費15,000円
社会保険料・税金50,000円
合計約13万円/月

実家暮らしの場合は、家賃がかからない分、必要な貯金額は大幅に減ります。3ヶ月分で約40万円、6ヶ月分で約80万円が目安です。

失業保険で生活費をカバーできるか

雇用保険に加入していた方は、退職後に失業保険(基本手当)を受給できます。ただし、自己都合退職の場合は給付制限期間(原則2ヶ月)があるため、退職後すぐには受給できません。

失業保険の受給額の目安

退職前の月収 失業保険の日額(概算) 月額(28日分)
20万円約4,800円約13.4万円
25万円約5,500円約15.4万円
30万円約5,900円約16.5万円
35万円約6,200円約17.4万円
40万円約6,500円約18.2万円

給付制限期間の2ヶ月をどう乗り越えるか:自己都合退職の場合、ハローワークでの手続きから約2ヶ月+7日間(待期期間7日+給付制限2ヶ月)は失業保険が支給されません。この間の生活費は貯金で賄う必要があります。これが「最低3ヶ月分の貯金」が推奨される理由です。

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社会保険料を抑える方法

国民年金の免除申請

退職後に収入がない場合、国民年金保険料の免除申請ができます。全額免除・4分の3免除・半額免除・4分の1免除の4段階があり、退職(失業)を理由とする場合は、前年の所得に関係なく免除が認められやすくなります。市区町村の窓口またはオンラインで申請できます。

国民健康保険料の軽減

非自発的失業者(会社都合退職・特定理由離職者)の場合、国民健康保険料が軽減されます。前年の給与所得を30/100に減額して保険料を計算するため、大幅に保険料が下がります。自己都合退職の場合はこの軽減措置は適用されませんが、市区町村によっては独自の減免制度がある場合もあります。

貯金がない場合の選択肢

「貯金がないから退職できない」と諦める前に、以下の選択肢を検討してください。

事例:貯金50万円で退職したHさん(29歳・一人暮らし)

状況:月収25万円の事務職。パワハラに耐えきれず退職を決意したが、貯金は50万円しかなかった。

対策:退職エクスプレスに9,800円(パート勤務)で依頼して退職。退職後すぐにハローワークで求職申込み。国民年金の免除申請を行い、月16,980円の負担をゼロに。転職エージェントに登録し、給付制限期間中に集中的に転職活動。退職から6週間で新しい会社に入社。貯金の残りは約30万円だった。

退職前の貯金は多いに越したことはありませんが、貯金が理由で不健康な環境に留まり続ける必要もありません。公的支援制度を活用しながら、計画的に退職の準備を進めましょう。まずは退職エクスプレスにLINEでご相談ください。

退職エクスプレス編集部

この記事を書いた人

退職エクスプレス編集部|退職代行サービスに関する正確な情報を、法的根拠に基づいてお届けします。退職に悩む全ての方が、安心して次の一歩を踏み出せるようサポートします。

本記事は一般的な法律情報の提供を目的としており、法律相談ではありません。個別の事案については弁護士や各公的機関にご相談ください。退職エクスプレスは退職届の作成・送付・電話通知による退職意思の伝達を代行するサービスであり、会社との交渉は行いません。

よくある質問

退職前に最低いくら貯金が必要ですか?

次の就職先が決まっている場合は生活費1ヶ月分+退職後の社会保険料(約5〜8万円)があれば最低限足ります。次が決まっていない場合は、生活費3〜6ヶ月分(一人暮らしなら60〜120万円程度)が目安です。

貯金がなくても退職できますか?

法律上、貯金がなくても退職する権利はあります。失業保険の受給、家族の支援、社会福祉制度の活用などで生活を維持する方法はあります。ただし、精神的な余裕のためにも、できる限り貯金を確保してから退職することをおすすめします。

退職後の住民税はいつ払うのですか?

住民税は前年の所得に対してかかるため、退職後も支払いが続きます。退職時期によっては一括徴収されるケースもあります。1〜5月に退職した場合は5月分までの住民税が最後の給与から一括で天引きされます。6〜12月に退職した場合は、普通徴収(自分で納付)に切り替わります。