「インターンシップを始めたけど、思っていた仕事と違う」「試用期間中だけど、もう辞めたい」「でも、始めたばかりで辞めるのは気が引ける」——こうした悩みを抱える若手社会人や学生は多いです。
結論から言えば、インターンシップも試用期間も、辞める権利はあります。この記事では、インターンと試用期間のそれぞれについて、辞めるための法的根拠と具体的な手順を解説します。
インターンシップの法的な位置づけ——3つのタイプ
「インターンシップ」と一口に言っても、法的な位置づけは大きく異なります。まず自分がどのタイプのインターンに該当するかを確認してください。
| タイプ | 内容 | 雇用契約 | 辞め方 |
|---|---|---|---|
| 就業体験型(短期) | 1日〜2週間程度の職場体験。無給が多い | なし | 「参加を辞退する」旨を連絡するだけ。退職届は不要 |
| 有給インターン(長期) | 数ヶ月〜1年以上。給与が支払われる | あり(アルバイト契約が多い) | 通常の退職と同じ。退職届を提出して2週間で退職 |
| 採用直結型インターン | インターンの成績で内定が決まる | ケースによる | 雇用契約の有無によって異なる |
有給インターンは労働者としての権利がある
有給インターンの場合:給与が支払われている有給インターンは、法律上は「労働者」です。労働基準法の保護を受け、最低賃金、残業代、有給休暇(6ヶ月以上勤務の場合)などの権利があります。退職の際も民法627条が適用され、退職届を提出してから2週間で退職が成立します。
無給インターンの注意点
無給のインターンシップであっても、実質的に企業の業務を行っている場合は、法律上は「労働」に該当し、最低賃金の支払い義務があります。「インターンだから無給」は必ずしも合法ではありません。実際の業務内容を確認し、疑問がある場合は労働基準監督署に相談してください。
インターンを辞めたくなる理由と対処法
理由1:業務内容が説明と異なる
「マーケティングのインターン」と聞いて応募したのに、実際はテレアポや雑用ばかり。こうしたミスマッチは、有給インターンでも就業体験型インターンでも起こり得ます。
対処法:まず担当者に業務内容の変更を相談してください。改善されない場合は辞退・退職を検討しましょう。有給インターンで雇用契約と実態が大きく異なる場合は、「やむを得ない事由」として即日退職が認められる可能性があります。
理由2:ハラスメントを受けている
インターン生に対するパワハラ・セクハラは、残念ながら珍しくありません。「インターンだから我慢しろ」「これが社会の厳しさだ」という言い方でハラスメントを正当化する上司もいますが、ハラスメントはインターン生に対しても違法です。
理由3:学業との両立ができない
学生が長期インターンを行う場合、学業との両立が問題になることがあります。当初の予定より多くのシフトを要求されたり、テスト期間中にも出勤を求められたりするケースでは、退職を検討すべきです。
理由4:就職活動に集中したい
就活の時期と重なり、インターンに時間を取られて就活に集中できないという理由も正当です。インターンは将来のキャリアのためのものであり、就活を妨げるなら本末転倒です。
試用期間中の退職——法的に認められた権利
試用期間は、会社が労働者の適性を見極める期間であると同時に、労働者が会社を見極める期間でもあります。試用期間中であっても、退職の権利は正社員と同じです。
試用期間中に退職代行を使うメリット
- 入社したばかりの気まずさを解消:入社直後に「辞めたい」と言い出すのは精神的に非常に困難。退職代行なら直接伝えなくていい
- 引き止めを回避できる:「もう少し頑張ってみよう」「まだ仕事を覚えていないだけ」と引き止められるリスクを排除
- 即日退職が可能なケースも:試用期間中で職場とのミスマッチが明らかな場合、会社側も即日退職に同意しやすい
事例1:有給インターンを退職代行で辞めたMさん(22歳・大学4年生)
状況:IT企業で週3日の有給インターン。Webマーケティングの仕事と聞いていたが、実際はひたすらテレアポ。辞めたいと担当者に相談したが、「最低3ヶ月は続けてほしい」と言われ、辞められなくなった。
退職代行の利用:退職エクスプレスに9,800円(アルバイト契約のため)で依頼。退職届を郵送し、電話で退職の意思を通知。翌週から出勤不要に。就活に集中でき、志望企業から内定を獲得した。
事例2:試用期間中に退職代行を利用したNさん(25歳・第二新卒)
状況:営業職として入社したが、試用期間2ヶ月目でノルマ未達を理由に毎日上司から怒鳴られるように。「お前なんか辞めてしまえ」と言われる一方で、退職届を出すと「まだ早い」「結果を出してから辞めろ」と拒否された。
退職代行の利用:退職エクスプレスに12,800円で依頼。退職届を郵送し、電話で退職の意思を通知。即日退職が成立。2ヶ月後に事務職として別の会社に転職した。
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インターン・試用期間中の退職で気をつけるポイント
1. 雇用契約書の内容を確認する
雇用契約書に「試用期間中の退職は〇ヶ月前に申し出ること」などの条項がある場合がありますが、民法627条の2週間ルールが優先されます。ただし、契約期間の定めがある場合(有期雇用)は、原則として契約期間中の退職は制限されます。ただし、やむを得ない事由がある場合や、契約開始から1年以上経過している場合は退職可能です。
2. インターンの辞退と採用の関係を確認する
採用直結型インターンの場合:インターンの途中辞退が内定に影響する可能性があります。インターン先と就職先が同じ企業の場合は特に注意が必要です。ただし、ハラスメントを受けている場合はその限りではありません。自分の安全が最優先です。
3. 社会保険の加入状況を確認する
有給インターンでも、週20時間以上・月8.8万円以上などの条件を満たすと社会保険に加入している場合があります。退職時に健康保険証の返却が必要です。
4. 守秘義務を守る
インターンや試用期間中に知った企業の機密情報は、退職後も守秘義務の対象です。SNSでの企業批判や内部情報の漏洩は、損害賠償の対象になる可能性があります。
試用期間中の退職は「失敗」ではない:インターンや試用期間は、企業と労働者がお互いの相性を確認する期間です。「合わなかった」と判断して退職することは、むしろ制度の趣旨に沿った正当な行動です。短期間での退職を恐れて、合わない環境で心身を壊すことのほうが問題です。
インターンや試用期間中の退職は、若い方にとって大きな決断です。しかし、合わない環境から早期に離脱する判断力は、今後のキャリアにおいても必ず役に立ちます。退職の手続きに不安がある方は、退職エクスプレスにお気軽にご相談ください。
よくある質問
インターンシップでも退職代行を使えますか?
雇用契約を結んでいる有給インターンであれば、退職代行を利用できます。無給の就業体験型インターンの場合は雇用契約がないため「退職」ではなく「辞退・中止」になりますが、退職エクスプレスで中止の連絡を代行することは可能です。
試用期間中に辞めると経歴に傷がつきますか?
試用期間中の退職は履歴書に記載する義務があります。ただし、面接で正直に理由を説明すれば、理解を示す採用担当者は多いです。「入社前に聞いていた内容と異なった」「職場環境に問題があった」などの理由であれば、マイナス評価にならないことがほとんどです。
インターンを辞めると内定に影響しますか?
インターンシップと採用選考は原則として別のものです。ただし、インターン経由の採用(インターン選考型)の場合は、インターンの途中辞退が内定に影響する可能性があります。すでに内定を得ている場合でも、インターン先と入社先が同じ企業であれば影響する可能性があるため、慎重に判断してください。
