物流業界は2024年問題(時間外労働の上限規制適用)を経てもなお、深刻な人手不足が続いています。「辞めたい」と伝えても、「配送ルートの後任がいない」「免許取得費用を返せ」と引き止められ、辞められないドライバーは少なくありません。
しかし、トラック運転手・ドライバーにも退職の権利は保障されています。配送スケジュールの途中であっても、退職届を出せば法的に退職は成立します。
この記事では、ドライバー職が退職代行を使って確実に辞める方法と、物流業界特有の注意点を解説します。
ドライバーの退職が難しい3つの理由
1. 深刻な人手不足
物流業界の有効求人倍率は全産業平均を大きく上回り、ドライバーの確保は経営課題となっています。「お前が辞めたら荷物が届かない」「配送先に迷惑がかかる」と言われますが、人員確保は経営者の責任です。
2. 免許取得費用の返還問題
会社負担で大型免許や牽引免許を取得した場合、「辞めるなら費用を返せ」と言われることがあります。これは契約内容によりますが、労働基準法16条は「労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない」と定めています。ただし、貸付制度として適法に運用されている場合は返還が必要なこともあるため、判断が難しい場合は弁護士にご相談ください。
3. 長距離運転中の退職タイミング
長距離ドライバーの場合、「今走っている荷物を届けてから」と言われます。当然ですが、配送途中で車を放棄する必要はありません。現在の配送が終了してから退職届を提出すれば問題ありません。
ドライバー職の退職に関する法的根拠
民法627条1項:期間の定めのない雇用契約では、退職届を提出してから2週間で退職が成立します。会社の承諾は不要です。配送スケジュールや運行計画は退職の権利を制限しません。
正社員ドライバーであれば、退職届を出してから2週間で辞められます。契約社員の場合も、契約開始から1年以上経過していれば退職可能です(労働基準法137条)。
ドライバー職の退職代行ケーススタディ
ケース1:長時間労働に限界のトラックドライバー
状況
Aさん(38歳・正社員)は中距離トラックドライバー。月の拘束時間が300時間を超え、改善基準告示に違反する状態が続いていた。退職を申し出たが「ドライバーが足りないから辞めさせない」と言われた。
退職代行の利用
退職エクスプレスに12,800円で依頼。退職届をメール・電話通知・郵送で本社に送達。改善基準告示違反は「やむを得ない事由」に該当する可能性が高く、即日退職を求めた。会社側は退職を認め、Aさんは労働基準監督署にも改善基準告示違反を通報した。
ケース2:免許取得費用の返還を盾にされた宅配ドライバー
状況
Bさん(25歳・正社員)は宅配会社で勤務。入社時に会社負担で中型免許を取得したが、「3年以内に辞めたら免許取得費用30万円を返還する」という契約を結ばされていた。入社2年で退職を希望。
退職代行の利用
退職エクスプレスに12,800円で依頼。退職届を送達し、2週間後に退職が成立。免許取得費用の返還については、労働基準法16条に照らして弁護士に相談するようアドバイスを受けた。結果として、返還契約が違約金の予定に該当するとして返還義務は認められなかった。
ドライバーの退職、まるごと代行します
退職届の作成・送付・電話通知を全て代行。正社員12,800円、全額返金保証付き。
ドライバーが退職代行を使う際の注意点
車両の返却
会社のトラックや社用車は、営業所の駐車場に駐車し、鍵を郵送で返却するのが一般的です。退職届に「車両は○月○日に営業所駐車場に返却し、鍵は郵送します」と記載しておくとスムーズです。
ETC・燃料カードの返却
会社支給のETCカードや燃料カードは車両と一緒に返却するか、郵送で返却してください。退職後に使用すると問題になります。
運転免許は個人のもの
会社負担で取得した免許であっても、免許自体は個人に帰属します。「免許を返せ」と言われることはありません(免許は返却できるものではありません)。費用の返還が問題になる場合は弁護士にご相談ください。
タコグラフ・運転日報
運転日報やデジタルタコグラフのデータは会社の管理下にあります。労働時間の記録として、自分のスマートフォンで写真を撮っておくと、未払い残業代の請求時に証拠になります。
退職エクスプレスの料金
- パート・アルバイト:9,800円
- 正社員・契約社員:12,800円
LINE完結で即日対応。全額返金保証付き。退職届はメール(PDF添付)・電話通知・郵送の3手段で届けます。
よくある質問
トラック運転手でも退職代行を使えますか?
使えます。トラック運転手も民法627条に基づき、退職届を提出すれば2週間で退職が成立します。配送スケジュールの途中であっても退職の権利は保障されています。
免許取得費用の返還を求められることはありますか?
大型免許などの取得費用の返還については契約内容によります。労働基準法16条は違約金の予定を禁止していますが、貸付制度として適法に運用されている場合は返還義務が生じることがあります。詳細は弁護士にご相談ください。
会社のトラックを返却する方法は?
会社の営業所や指定の駐車場にトラックを駐車し、鍵を郵送する方法が一般的です。退職届に返却方法を記載しておくとスムーズです。
