退職代行サービスを利用して無事に退職し、新しい職場で働き始めた——はずが、また退職代行を使うことになった。こうした「リピーター」が年々増加しているのが業界の現実です。
退職代行を複数回利用すること自体は何も悪いことではありません。ただし、「なぜ繰り返すのか」を立ち止まって考えることで、次こそは自分に合った職場を見つけるヒントが得られるかもしれません。この記事では、退職代行のリピート利用の実態と、繰り返さないための根本的な対策を解説します。
退職代行のリピート利用はどれくらいいるのか
退職代行業界全体の正確な統計はありませんが、各社の公開情報を総合すると、利用者の約10〜15%が2回目以上のリピーターだとされています。年代別では20代が最も多く、業種別では飲食・小売・介護など離職率の高い業種で多い傾向があります。
| 利用回数 | 推定割合 | 主な傾向 |
|---|---|---|
| 1回目 | 約85〜90% | 初めての退職代行利用。パワハラ・長時間労働が主な理由 |
| 2回目 | 約8〜10% | 転職先でも同様の問題が発生。職場選びの改善が課題 |
| 3回以上 | 約2〜3% | 根本的な課題(適職選び・メンタルヘルス等)に向き合う必要あり |
なぜ退職代行を繰り返し使うのか——5つのパターン
パターン1:焦って転職し、同じタイプの職場を選んでしまう
退職後の経済的不安から、十分に吟味せず次の職場を決めてしまうケースです。「とにかく早く働かなければ」という焦りから、求人票の条件だけで判断し、職場の雰囲気や上司の人柄を確認せずに入社。結果として、前職と同じような問題を抱える職場に入ってしまいます。
事例:飲食業界で3度の退職代行を利用したEさん(24歳)
1社目:居酒屋チェーンで長時間労働。退職代行で退職。2社目:「今度は個人経営の落ち着いた店で」と思い転職したが、ワンオペ勤務が常態化。再び退職代行。3社目:カフェに転職したが、オーナーのパワハラがひどく、3度目の退職代行。
問題の本質:飲食業界自体の構造的な問題(長時間労働・人手不足)を理解せず、同じ業界内で転職を繰り返していた。
パターン2:退職を伝えるスキルが身につかない
退職代行は便利なサービスですが、「退職を自分で伝える」というスキルを習得する機会にはなりません。退職代行に依存してしまうと、次の職場でも少しの不満で退職代行を使う選択をしやすくなります。
パターン3:メンタルヘルスの問題を抱えている
うつ病、適応障害、社交不安障害などのメンタルヘルスの問題を抱えている場合、どの職場でも人間関係のストレスで退職を繰り返すことがあります。この場合は退職代行の利用自体は適切な判断ですが、並行して医療機関での治療やカウンセリングを受けることが重要です。
パターン4:自分に合った仕事がわからない
「自分が何をしたいのか」「どんな環境なら力を発揮できるのか」がわからないまま転職を繰り返すパターンです。キャリアカウンセリングや自己分析を通じて、自分の適性を把握することが解決の糸口になります。
パターン5:ブラック企業を見抜けない
求人票だけでは職場の実態はわかりません。「アットホームな職場です」「やりがいのある仕事です」といった曖昧な表現の裏に、劣悪な労働環境が隠れていることがあります。企業研究のスキルを身につけることで、ブラック企業を避けられる確率が上がります。
2回目を防ぐための転職前チェックリスト
次の職場で同じ失敗を繰り返さないために、以下の10項目を転職前にチェックしてください。
- 口コミサイト(OpenWork、転職会議等)で現職社員・元社員の評価を確認した
- 離職率を確認した(ハローワーク求人票には離職率の記載義務あり)
- 面接で「残業時間の平均」「有給取得率」を具体的な数字で質問した
- 面接で職場見学を申し出た(拒否する会社は要注意)
- 「入社後の研修制度」「教育体制」を確認した
- 「前職を辞めた理由」と同じ問題が起きないか検証した
- 給与だけでなく、通勤時間・休日数・福利厚生も総合的に判断した
- 転職エージェントやハローワークの担当者に企業の評判を聞いた
- 試用期間中の条件(給与・待遇)を確認した
- 「なぜこのポジションが空いているのか」を確認した
退職の手続きは退職エクスプレスにおまかせ
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退職代行のリピート利用は恥ずかしいことではない
ここまで「繰り返さないための対策」を解説してきましたが、退職代行を2回、3回使うこと自体は決して恥ずかしいことではありません。問題があるのは退職代行を使うことではなく、そもそも退職を言い出せないような職場環境のほうです。
退職代行の利用歴は記録されない:退職代行を利用したことは、転職先に伝わりません。履歴書や職務経歴書に記載する義務もありません。退職証明書には「退職代行を利用した」とは記載されず、通常の自己都合退職と同じ扱いです。
次こそは自分に合った職場を見つけるために
無料で使えるキャリア相談サービス
- ハローワーク:求職相談だけでなく、適職診断や職業訓練の案内も受けられる
- ジョブカフェ:各都道府県に設置された若者向けの就職支援施設。キャリアカウンセリングが無料で受けられる
- サポステ(地域若者サポートステーション):15〜49歳の方を対象とした就労支援。コミュニケーション訓練なども実施
- 転職エージェント:求職者は無料で利用可能。業界知識のあるアドバイザーに相談できる
自分で退職を伝えるためのステップアップ
退職代行に頼らず自分で退職を伝えられるようになりたい、という方もいるでしょう。一気にハードルを上げる必要はありません。段階的にスキルを身につけていきましょう。
- ステップ1:退職届をメールで送る練習をする(退職代行を使いながらでもOK)
- ステップ2:次の退職時は、退職届だけ自分で郵送してみる
- ステップ3:退職届を提出した後に、上司にメールで報告する
- ステップ4:最終的には直接伝えることに挑戦する
無理をする必要はありません。今の段階で退職代行が必要なら、遠慮なく利用してください。退職エクスプレスは何度でもご利用いただけます。大切なのは、劣悪な環境から身を守ることです。
よくある質問
退職代行を2回使うと転職で不利になりますか?
退職代行を利用したことは転職先に伝わりません。退職代行の利用歴が記録される公的なデータベースもありません。ただし、短期間での転職を繰り返すこと自体は、面接で理由を聞かれる可能性があります。
退職代行のリピート利用に割引はありますか?
退職エクスプレスでは、リピーターの方にも同一料金(パート・アルバイト9,800円、正社員・契約社員12,800円)でご利用いただけます。何度利用しても追加料金はかかりません。
退職代行を使わなくて済むようになるにはどうすればいいですか?
職場選びの段階で、労働条件・職場環境をしっかり確認することが重要です。口コミサイトやハローワークの求人票で離職率を確認したり、面接時に職場見学を求めたりすることで、ミスマッチを減らせます。
