一人暮らしをしている方にとって、退職は「収入が途絶える」という大きなリスクを伴います。家賃、光熱費、食費——毎月の固定費は待ったなしで発生するため、「辞めたいけど辞められない」という状況に陥りがちです。

しかし、事前にしっかり準備すれば、一人暮らしでも安心して退職できます。この記事では、退職後の生活費シミュレーションと、利用できる支援制度を具体的に解説します。

一人暮らしの退職後、月々いくら必要?生活費シミュレーション

まず、退職後の最低限の月間生活費を把握しましょう。以下は一人暮らしの一般的な支出例です。

費目 通常時 節約時 備考
家賃 60,000円 60,000円 すぐには下げられない固定費
光熱費(電気・ガス・水道) 12,000円 8,000円 在宅時間が増えると上がる可能性
通信費(スマホ・Wi-Fi) 8,000円 3,000円 格安SIMに乗り換えで大幅削減可
食費 40,000円 25,000円 自炊中心で削減可能
国民健康保険料 15,000円 5,000円 減免制度適用で大幅減額の場合あり
国民年金 16,980円 0円 免除申請で全額免除の場合
日用品・雑費 5,000円 3,000円 最低限の消耗品
交通費 5,000円 2,000円 就職活動の交通費
合計 161,980円 106,000円

最低ラインは月10〜11万円:節約を徹底すれば月10万円程度で生活できますが、余裕を持って月15万円は確保しておきたいところです。3ヶ月分なら約45万円、6ヶ月分なら約90万円の貯金が目安です。

失業保険(雇用保険の基本手当)でいくらもらえる?

退職後の収入の柱となるのが失業保険(正式には雇用保険の基本手当)です。

受給の条件

自己都合退職の場合のスケジュール

失業保険の給付スケジュール(自己都合退職)

退職日:雇用契約終了

退職後すぐ:ハローワークで求職申込み・離職票提出

7日間:待期期間(この間は給付なし)

約2ヶ月:給付制限期間(2020年10月以降、正当な理由のない自己都合は2ヶ月に短縮)

給付開始:退職から約2ヶ月半後に初回振込

給付額の目安

基本手当日額は、退職前6ヶ月の賃金を元に計算されます。おおよそ退職前の給与の50〜80%(低賃金ほど給付率が高い)です。

退職前の月給(額面) 基本手当日額の目安 月額の目安(28日分)
20万円 約4,800円 約134,000円
25万円 約5,600円 約157,000円
30万円 約6,200円 約174,000円
35万円 約6,500円 約182,000円

給付開始まで約2ヶ月半の空白:自己都合退職の場合、失業保険が振り込まれるまでに約2ヶ月半かかります。この間の生活費(約20〜30万円)は自己資金で賄う必要があります。退職前に最低でもこの金額は確保しておきましょう。

固定費を削減するテクニック

退職前に固定費を見直しておくと、退職後の負担が大幅に軽減されます。

1. 通信費の見直し

大手キャリアから格安SIM(MVNO)に乗り換えるだけで、月3,000〜5,000円の節約になります。Wi-Fiも含めた通信費を月3,000円以下に抑えることも可能です。

2. サブスクリプションの解約

使っていないサブスク(動画配信、音楽配信、ジム等)を洗い出して解約しましょう。月1,000円のサブスクでも、年間12,000円の節約になります。

3. 保険の見直し

民間の医療保険や生命保険に加入している場合、本当に必要かどうか見直しましょう。一人暮らしで扶養家族がいない場合、高額な生命保険は不要かもしれません。

4. 電力・ガス会社の切り替え

電力自由化により、電力会社を切り替えるだけで月500〜1,000円の節約が可能です。ガスとのセット割引を提供している事業者もあります。

5. 家賃の引き下げ交渉または引っ越し

長期間住んでいる場合、周辺相場が下がっていれば家賃の値下げ交渉が可能な場合があります。大幅な削減が必要なら、退職前にもっと家賃の安い物件へ引っ越すことも選択肢です。

退職の手続きは退職エクスプレスにおまかせ

退職届の送達をまるごと代行。パート・アルバイト9,800円、正社員・契約社員12,800円。LINE完結で即日対応。全額返金保証付き。

利用できる公的支援制度

退職後の生活を支える公的支援制度は複数あります。知らないだけで損をしている方も多いため、必ず確認しましょう。

住居確保給付金

住居確保給付金とは:離職後2年以内で住居を失うおそれがある方に、市区町村が家賃相当額(上限あり)を原則3ヶ月間(最長9ヶ月間)支給する制度です。自立相談支援機関(各市区町村の福祉窓口)で申請できます。

国民年金の免除制度

退職による収入減少を理由に、国民年金の保険料免除を申請できます。全額免除から4分の1免除まで段階があり、退職特例による免除申請では本人の所得を除外して審査されるため、認められやすくなっています。

国民健康保険料の減免

会社都合退職(特定受給資格者)や正当な理由のある自己都合退職(特定理由離職者)の場合、国民健康保険料が最大7割軽減されます。自己都合退職でも、市区町村によっては減免制度がある場合があります。

その他の支援制度

退職前にやっておくべきチェックリスト

一人暮らしでも退職できます:事前準備と支援制度の活用で、一人暮らしでも安心して退職できます。「お金がないから辞められない」と思い込まず、使える制度をフル活用しましょう。退職の手続き自体は、退職エクスプレスがまるごと代行します。

退職エクスプレス編集部

この記事を書いた人

退職エクスプレス編集部|退職代行サービスに関する正確な情報を、法的根拠に基づいてお届けします。退職に悩む全ての方が、安心して次の一歩を踏み出せるようサポートします。

本記事は一般的な法律情報の提供を目的としており、法律相談ではありません。個別の事案については弁護士や各公的機関にご相談ください。退職エクスプレスは退職届の作成・送付・電話通知による退職意思の伝達を代行するサービスであり、会社との交渉は行いません。

よくある質問

一人暮らしで退職した場合、最低いくら貯金があれば安心ですか?

最低でも3ヶ月分の生活費(約45〜60万円)の貯金があると安心です。自己都合退職の場合、失業保険の給付開始まで約2ヶ月の待機期間があるため、その間の生活費を確保しておく必要があります。理想は6ヶ月分です。

退職後に家賃が払えなくなったらどうすればいいですか?

住居確保給付金を申請しましょう。離職後2年以内で、65歳未満の求職者が対象です。市区町村が家賃相当額(上限あり)を原則3ヶ月間(最長9ヶ月)支給します。自立相談支援機関(各市区町村の福祉窓口)で申請できます。

退職後の健康保険はどうなりますか?

3つの選択肢があります。(1)任意継続被保険者制度(退職前の健康保険を最長2年間継続)、(2)国民健康保険への加入、(3)家族の健康保険の扶養に入る。退職後14日以内(任意継続は20日以内)に手続きが必要です。